壁面緑化による省エネ効果

壁面緑化という言葉は耳慣れなくても、緑のカーテンという言葉なら聞いたことがあるのではないでしょうか。主に夏場の強い日差しを、朝顔やヘチマ、ゴーヤーやキュウリなどのつる性の葉が良く繁る植物で遮る方法です。近年環境保護の観点から、電気などを使い過ぎない省エネへの意識の高まりもあり、壁面緑化に取り組む施設が増えています。もちろん省エネに取り組むのは、施設だけではなく個人宅でも行われています。それではなぜ、壁面緑化が省エネになるのか、簡単に説明したいと思います。都心部の住宅や建物の多くは、鉄筋コンクリート性の建物です。鉄筋コンクリートという素材は、鉄筋そのものが熱を蓄えやすい性質を持っているので、一旦温まってしまったら覚めるのにとても時間がかかってしまいます。またコンクリートも熱を伝えやすく、鉄筋と同じく熱を蓄える性質があります。

その結果、真夏に直射日光で熱せられた鉄筋コンクリートの壁は夜になってもなかなか冷めずに、日が落ちてからもエアコンを稼働させ続けなければならない原因になります。そんな長時間のエアコンの可動は、とても省エネ的とは言えません。緑のカーテンによる壁面緑化は、壁に当たる直射日光を遮ることで、壁を温めない効果があります。壁が温まりにくいということは、室内に熱がこもりにくいと言う事です。ですからエアコンの設定温度を高めに設定しても、十分涼しく感じられるようになります。夜も早く室内が涼しくなるので、エアコンの稼働時間を短くする事ができます。エアコンの稼働時間が短くなれば、もうそれだけでも省エネですが、エアコンの室外機から出る熱風も少なくなるので、都心部のヒートアイランド化現象に歯止めをかける事にもなるのです。そして壁面緑化のもう一つの利点は、育てている植物による癒し効果です。壁面緑化に用いられる植物の種類は先ほども上げましたが、実りが楽しめるゴーヤやキュウリなどです。ヘチマも若い実は食用になりますが、そうでなければタワシなどに加工できます。これらの植物は、日陰を作ってくれる葉の間にある蕾が膨らんで花が咲いて、やがて実になるまでも楽しむことが出来ます。

収穫した、体を冷ましてくれる効果のあるキュウリや日焼けなどに効果があるビタミンCたっぷりのゴーヤなどは、夏の暑い時期にぴったりの食材にもなります。観賞用では朝顔しか上げてなかったのですが、他には夕方に甘い香りと白くて大ぶりの花を咲かせる夕顔や、薄緑の小さな風船の様な実をつけるフウセンカズラなどがあります。目からも、涼しさを届けてくれる植物です。それらの植物を育てることで、省エネと新鮮な食材を収穫する喜びと綺麗な花を見て楽しむ事ができるのです。こんな一石三鳥な壁面緑化、今年の夏は考えてみては如何でしょうか。

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