人工芝によるヒートアイランド対策について

東京など大都市圏の都市部では郊外に比べて昼間の蓄熱が大きく、夜間の地面からの放熱が小さくなり、上空の方が先に気温が下がり地表近くに高温の空気の塊が取り残されるという逆転層が生じることによって逃げ場を失った高温の空気塊が島のように残ることからヒートアイランドと名づけられた現象が起こるようになっています。この原因としては、東京湾岸地域に高層ビルを建てたことによる潮風の遮蔽や、地面の大半を建物やコンクリートの道路で覆ったことによる樹木や水面の喪失、オフィスビルや交通機関など、都市機能を維持する活動に伴う廃熱などが上げられています。こうしたヒートアイランド対策に有効とされるもののひとつにあげられているのが人工芝による屋上や壁面の緑化と呼ばれる手法です。これは建物の屋上や壁面に人工芝を敷くことにより、温度上昇から守ろうとする試みです。

屋上・壁面緑化は夏の建物の表面温度を下げ、冷房の負担軽減をはかるとともに、熱の照り返しを大幅に防止することで、周辺環境にも配慮する役割を果たします。緑化には屋上緑化もありますが、こちらは限られた人しか実際に目にすることが出来ないのに対し、壁面緑化は地域に住む人たちすべてが可視化できるためビジュアルからくるポジティブインパクトは絶大で、周辺に大きなプラスの影響を与えることにもなります。実際に壁面緑化にはいくつかの型が存在します。まずひとつは直接登坂型と呼ばれるもので、建物の壁に直接付着させながら植物自体の登坂力を使って上に伸ばし、緑化していくというものです。この場合には壁面の材料が重要になってきます。もう一つは巻きつけ登坂型と呼ばれるものです。これは壁にネットなど格子状になった補助財を設置し、つるの植物を巻きつけて絡ませ、成長させていく方法です。更にユニット型と呼ばれるものもあります。これは壁面にフレームをつくり、植物と植栽基盤を一体化したユニットをはめ込んでいくというやり方です。こちらのユニットを人工芝に変えるといいう方法もございます。人工芝は手入れが不要で種類も豊富にあるのが特徴です。なので全体としてデザイン性が高くなってくるのが特徴です。実際に施工してみますと、確かに効果がはっきりと現れ、オフィスなどでは冷房効率が高まるため気温が低下すると共に、外部では照り返しが少なくなり、エアコンの熱風も減るため外気温が下がることも確認されています。

これを広範に利用することができれば、より本格的な効果が期待されるようになることでしょう。またアピール度も高いことから周辺にそれに追随する動きが出るのも大きな特徴といえます。

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